2001年 福 岡 日 記

中洲の夜景です。

2001年8月3日〜5日まで、ひょんなことから家内と娘と3人で福岡まで行ってまいりました。今回は車ではなく、飛行機を利用しての旅となりましたが、記憶が薄れないうちに日記代わり程度の旅行記を綴ってみます。('02・2/19 スキャナで画像を取り直しました。こんどはきれいでしょう)

8月3日

信州から福岡までの足は4通り。東京駅乗り換え新幹線で8時間、東京まで新幹線で行って羽田から飛行機で合計4時間、松本空港まで車で行ってあとは飛行機で合計3時間30分、そしてすべて陸路(高速道路)で12時間である。
1人で行くなら車もありだが、同乗者が長時間のドライブに耐えられそうもないので車はボツ、あとはお金と時間である。6月に調べた時点では飛行機も新幹線もさほど料金的に差がないようなので、結局松本から直行してくれるJASに決定し搭乗券の手配をするが、通常だと26000円ほどの料金が、なんと8月は特別料金とのことで32000円!!!(片道ですよ)・・・・う〜ん、これって暴利!!
新幹線に変更しようかとも考えたが、諸事情のためやむなく往復JASを利用することとなった。(ふぐ鍋が屋台のラーメンになりそう・・・)


8月3日の松本空港構内はこんな感じ。初めて入ったがまだ新しいので中はきれいだった。飛行機は11時30分発のJAS(日本エアシステム)福岡行き、機種はMD(マクダネルダグラス)87。126人乗りで満席。


機種が中型のせいか、周りの山が高いせいか、上昇角度はかなり急。何回か旋回したあと、それこそ5分程度で水平飛行になってしまった。乗り心地は思ったより静かで揺れも少なく快適であった。空の上から見ると信州は山ばかりなのが良くわかる。(でもそのおかげで水不足なんてほとんど聞かない)


ただいま旋回中です。諏訪湖が見えました。 機内では32000円にしては飲み物が出ただけで機内食は無し。(飛行時間や機体の構造上無理なのかも・・・)せめてもの抵抗でコーヒーを2杯おかわりする。(つまみくらい出せ〜!)   


福岡空港到着はPM1:00、ほぼ定刻でJAS機はゲートに横付けされた。手荷物を受け取って一旦空港の建物から外へ出るが・・・・

   熱い〜!!  

なにせ、普段海抜700mの涼しい高原地帯に住んでいるためとてもこの暑さにはついてゆけません。
急いで地下鉄福岡空港駅から地下鉄に乗り、中洲川端駅からホテルまで直行することにした。
今回宿泊したホテルは「博多東急ホテル」である。少し早めのチェックインであったがOKとなりひとまず荷物を部屋に置いて外で昼食を取ることにした。


博多の名物グルメといえば「ふぐ鍋」「明太子」そして「博多ラーメン」である。今回最初にチョイスしたのは博多一風堂・天神店。
事前に店の場所等はネットから仕入れておいたので、ホテルから徒歩5分で到着、私が白丸、家内と娘が赤丸を注文する。
ご存じのとおり、博多ラーメンはとんこつ味がベースであるが、意外とさっぱりしていてしつこくない。麺は極細のストレート麺で、「替え玉」と称してお代わりも自由である。


博多一風堂・天神店をあとにして、徒歩で福岡県立美術館へ向かう。実は今回の旅の目的はこれであったが理由については???としておこう。
美術館からホテルへは徒歩で10分ほどであるが、途中に「赤煉瓦文化館」という煉瓦造りの建物があったが、重要文化財だそうだ。明治42年に日本生命が建てたものであるが、今は福岡市教育委員会の管理する施設になっており、中には喫茶店!も入っている。
実は翌日この喫茶店でサンドイッチとコーヒーの軽い昼食をとったが、なかなかおいしかった。

一旦ホテルへ戻り、シャワーで汗をながしてから、昼間電話で予約した「ふく田」へ6時30分に徒歩3分で到着。全く便利だ。
「ふく田」は今回持参したJTBのガイドブックに紹介されていた店である。狭い入り口から階段で2階に登ると通された部屋はなんと大部屋!(あれ、個室じゃないの) ガイドブックには「落ち着いた和の雰囲気の店内・・・・」とあるが雰囲気はまるで白木屋か養老の滝!となりの席ではできあがった福岡のサラリーマンの皆さんがさかんに気勢をあげていた。
それでも小鉢にふぐ刺、ふぐちり、雑炊、デザートの「ふく会席」は4950円とガイドブックどおりの値段で、どれもおいしかった。とくに小鉢と雑炊は◎。この暑いのにふぐちり(鍋)というのはどうかなとも思ったが、結構周りにいたお客さんも召し上がっていたようで、冷房の効いた部屋で食べる鍋もおつなものである。
ホテルへ戻って最後の仕上げは11階にあるバーに決定。ピアノのライブ演奏を聴きながら3人でワインボトルを開け博多の夜を味わった。
橋向こうのホテルも屋上バイキングをやっていた。あとでわかったが3200円!!であった。福岡恐るべし。



8月4日

4日の朝食はホテルのバイキング。洋食・和食ひととおり食べまくってお腹はパンパン。腹ごなしに太宰府まで行くことにした。
太宰府まで行く一番手っ取り早いルートは天神にある西鉄福岡駅から西鉄大牟田線に乗り二日市駅で下車、西鉄太宰府線に乗り換えて2つめの駅が終点太宰府駅で所要時間は40分ほどである。
太宰府は664年に大和朝廷によって対外および九州の総督府がおかれてから、政治・経済・外交の中心として栄えた町である。(byJTBガイドブック)
そして、それより有名なのが太宰府天満宮。901年、藤原氏の謀略により都から流され、2年後に亡くなった菅原道真のたたりを恐れた朝廷が建立した神社である。全国に12000社ほどある天満宮の総本社であり、学問の神様(噛みさまでは無い・・)として、合格祈願の参拝者が全国から訪れている。


社殿の右手にあるのが有名な「飛び梅」と呼ばれている梅の木で、道真を慕って一晩で都から飛んできたとの伝説が残っている。また本殿の裏手には梅の木がびっしりと植えられており、茶店もあって賑わっていた。   


上の写真は「梅干しの種」納め所という場所。「梅は食べても種は食べるな中に道真寝てござる」というわけ。


腰の曲がった看板娘?の呼び込みの効果により、その茶店の一軒に入って名物の「梅ケ枝餅」と氷水をいただく。つぶあん入りの普通の餅であるが、焼きたてをほうばるとなかなかこれがなかなかgood。
聞き慣れない言葉が聞こえたら韓国からの団体客だった。野球帽をかぶった少年たちや、チマ・チョゴリを着たお姉さんたちがたくさんいる。改めて福岡は韓国に近いことを認識する。きっと夏休みなのだろう。
それにしても熱い!福岡ならたまに浜風がふくこともあるが、ここには無い。参道のお土産屋さんでバラマキ用の土産を購入したあと、そそくさと福岡まで電車で戻ることにした。
福岡に戻ってホテルへ直行、シャワーと着替えの繰り返しで洗濯物がみるみるたまっていく。その後、前述したとおり「赤煉瓦文化館」の喫茶店で軽い昼食を取る。昼食後は奥さんの希望により、なんとデパート巡りとなる。最初は福岡三越デパート、次は福岡大丸と、付き合わされるおとーさんは大変なのです。
買い物の欲求が一段落すると今度は食欲である。さて今夜はなににしようかとホテルのエレベーター脇の掲示板をなにげなく見ると、屋上でバイキングをやっているとのこと。食べ放題・飲み放題で1人3500円!!!←決定
6時30分にエレベーターで屋上にあがる。適度に風があるので暑さはそれほどでもなかった。(体も慣れてきた?)


まだ時間が早いせいか、お客さんも少なく快適であった。まずは生ビールで乾杯。枝豆、焼き鳥、焼き肉、ウインナー、焼きそば、餃子に小龍包と食べ物の種類は豊富で、帰り際に見たらラーメンまであった。福岡ドームに沈む夕日なぞ眺めながら、結局私が中ジョッキ4杯、かみさんが2杯飲み干すのがやっとで、朝に続いてお腹はパンパンになった。


夕食後は腹ごなしを兼ねて、地下街の散策に出かけるが、さすがに8時を回ってしまうと開いている店は少なかった。たまたま開いていたレストランで食後のデザートを食す。私はアイスクリーム、家内と娘は大盛りのフルーツパフェ。別腹とはいえ、よくはいるもんだ。

8月5日

5日の朝食はとにかく軽いものを、ということで地下街にあった喫茶店でモーニングセットを食べる。コーヒーにサンドイッチ、サラダがついて390円とは安い。
このまま帰るのではもったいないと、地下鉄で福岡のシンボル?大濠公園へ行ってみることにした。大濠公園は朝のTVニュースで「福岡からお伝えしま〜す」というと必ず出てくるおなじみの公園。
かつては、大きな入り江だったとのことであるが、福岡市の中心に広がる緑のエリアとして市民に親しまれている公園で、周囲に文化施設やスポーツ施設、カフェなどがあり、この日も朝からジョギングをする市民で賑わっていた。  


1kmも歩いたかどうか、すでに汗が落ちてきたのでもうこれ以上の見学は無理(着替えが無い!)と判断して地下鉄でホテルに戻り、最後の着替えをしてチェックアウトする。


大きなスーツケースをひきずりながら地下鉄に乗り込み、空港まで一直線に向かう。松本行きはPM2:00の出発でかなり余裕があったので、まずJASのカウンターに荷物を預けてから空港内を物色する。
空港内の売店で、おみやげの定番である「明太子」「博多ラーメン」の他に「明太子プリッツ」「梅ケ枝餅」をゲットする。そして、同じく空港内のレストランで簡単な食事をして、後は3階にある展望台で離着陸する飛行機を眺める。国際空港だけあって次から次ぎへとジャンボからYS11までいろいろな飛行機が降りたり上がったりするのを見ていたら搭乗時間になった。
松本行きのJAS機。早い話が来るときに乗ってきたMD87です。  


MD87は滑走路混雑のため10分ほど遅れて福岡空港を離陸する。眼下には福岡の街が。


帰路も快晴で窓からは瀬戸内海がくっきり見える。これは淡路島。明石海峡大橋も確認できた。 


乗鞍岳上空で右ターン、北アルプスの山並みがくっきりと見える。
そのあとMD87は松本空港上空を何回か旋回して高度を落とし定刻より5分遅れで無事着陸する。

と、いうわけ(どういうわけだ!)で、福岡日記は終了です。今回は真夏の暑さを考慮してあまり遠出できなかったんですが、気候がよければ柳川や長崎(ほんとは佐世保)ハウステンボスなども射程内ですし、福岡市内でも福岡ドームに福岡タワー、キャナルシティーに志賀の島など見所はたくさんあります。
まあ、今回は無理をせずに、ホテルを中心としたのんびり旅行でしたが、これはこれで良かったと思います。おっと、忘れてならないのが屋台ですね。天神界隈には屋台の数は少なく、残念ながらチャンスがありませんでした。もし次回こちらへお邪魔する時にはぜひ挑戦してみたいと思います。

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