2007年 伏見・寺田屋

’07.3/10〜11 京都 伏見にある史跡「寺田屋」へ。「寺田屋」は江戸時代からある旅籠で、なんと今でも営業している宿。

寺田屋HISTORY

寺田屋は慶長2年、京都・寺田村出身の百姓、伊助が建てた船宿。江戸時代、伏見は淀川からさかのぼってくる船の船着き場として栄え、多くの宿が建てられたが、寺田屋も数多くあった船宿のひとつであった。もっぱら西国諸藩の宿として利用され、とくに薩摩藩の定宿として繁盛していた。
寺田屋が有名になったのは2つの事件による。1862年、夜明けを期して倒幕の挙兵を決行しようとした薩摩藩急進派と、これを知った島津久光が差し向けた穏健派とが斬り合いとなり、9人が亡くなった「寺田屋事件(騒動)」と、その4年後、薩摩藩の紹介で、ここを定宿としていた坂本龍馬が伏見奉行所の襲撃を受け、からくも脱出に成功した「寺田屋事件」である。
これは明治時代に撮影された寺田屋と船着き場。当時の運河は今より広かった。



これが現在の河。公園となっているが、もう船はこない。



寺田屋の庭には、2つの事件を記録する「薩摩九烈士の碑」と「坂本龍馬の像」が建てられている。

入  館

それでは寺田屋に入ってみる。(参観料400円)玄関の表札に注目!



100年以上経った木造旅館なので、内部は古く、狭い。ちなみにこの部屋が坂本龍馬がいつも泊まった部屋。



龍馬の部屋の柱に残る弾痕。



そして刀傷。



宿屋の娘、お龍(のちに龍馬と結婚)が急を知らせるため、風呂からそのまんまの姿で駆け上ったといわれている階段。



これがその風呂桶とか。



冒頭でも述べたように「寺田屋」は今でも旅館であるため、見学時間は3時55分までで、その後は宿泊客を受け入れる旅籠となる。ちなみに宿泊料金は素泊まりで6500円、宿泊予約は 075−622−0252 まで。

OMAKE

京都・伏見といえば酒所。黄桜や月桂冠などが有名であるが、今回その一つである黄桜酒造が運営する「Kappa Country」を見学。カッパ博物館を見たり、TVCMを見たりするが、最後は館内のレストランで京都のおばんざい料理を食す。そしてお土産コーナーで黄桜酒造特製の酒蒸し饅頭を職場のおみやげに購入。これがなかなかの好評であった。


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