2008年 名 古 屋 城

昭和34年に再建された名古屋城天守閣、左の建物は小天守。よって右は大天守と呼ばれる


2008.2/11に名古屋城を見学してきました。京都・大坂方面へは何度となく行っていますが、いつも名古屋は外側を通過するばかりで、今回、中心地はむろん名古屋城は初めての訪問です。

名古屋城の歴史

江戸時代

徳川家康慶長14年(1609年)に、九男義直尾張藩の居城として、名古屋に城を築くことを決定。慶長15年(1610年)、西国諸大名の助役による天下普請で築城が開始した。
普請奉行は滝川忠征佐久間政実ら5名、作事奉行は大久保長安小堀政一ら9名が任ぜられた。縄張は篠山城に酷似することから、同城の縄張を行った藤堂高虎によるといわれる。石垣は諸大名の分担によって築かれ、中でも最も高度な技術を要した天守台石垣は加藤清正が築いた。天守は作事奉行小堀政一、大工頭中井正清と伝えられ(岡部又右衛門が大工頭であったとの説もある)、慶長17年(1612年)までに大天守が完成する。

近代

明治維新後、14代藩主の徳川慶勝は新政府に対して、名古屋城の破却と金鯱の献上を申し出た。しかしドイツの公使マックス・フォン・ブラントと陸軍第四局長代理の中村重遠工兵大佐の訴えにより、山縣有朋が城郭の保存を決定。このとき、天守は本丸御殿とともに保存された。
明治5年(1872年)東京鎮台第三分営が城内に置かれた。明治6年(1873年)には名古屋鎮台となり、明治21年(1888年)に第三師団に改組され、終戦まで続いた。
保存された本丸は、明治24年(1891年)に、濃尾大地震により、本丸の西南隅櫓や多聞櫓の一部が倒壊したが、天守と本丸御殿は大きな被害を受けなかった。明治26年(1893年)、本丸は陸軍省から宮内省に移管され、名古屋離宮と称する。その後、名古屋離宮は昭和5年(1930年)に廃止されることになり、宮内省から名古屋市に下賜された。
名古屋市は恩賜元離宮として名古屋城を市民に一般公開し、また建造物や障壁画は国宝(旧国宝)に指定された。太平洋戦争時には金鯱を空襲から守るために地上へ下ろすなどしていたが、昭和20年(1945年5月14日の名古屋空襲により、本丸御殿、大天守、小天守、東北隅櫓、正門、金鯱などが焼夷弾の直撃を受けて大火災を起こし焼失してしまった。

現代

戦後、三の丸を除く城址は、北東にあった低湿地跡と併せ名城公園とされた。園内には、戦災を免れた3つの櫓と3つの門、二の丸庭園の一部が保存された。また、一部の堀が埋め立てられるなど改変も受けているが、土塁・堀・門の桝形などは三の丸を含めて比較的よく残されている。
天守は、昭和34年(1959年)に再建されて、復元された金鯱とともに名古屋市のシンボルとなった。
以上、Wikipediaより抜粋

正門の前にある有料駐車場に車を置き、500円也を払って正門より入場。写真は本丸へ入る表二の門(重文)と東南隅櫓(重文)



本丸御殿跡から眺めた天守閣。手前の礎石が本丸御殿の基礎石



これが本丸御殿の復元予定図。目下寄付募集中、詳細は以下参照。

本丸御殿も天守に続いての復元が目指されたが、実現の道のりは遠く、バブル崩壊等の資金難で一時は危機に瀕したこともあった。市民ボランティア団体・本丸御殿フォーラムが平成6年(1994年)5月14日に設立され、平成14年(2002年)から再建基金の寄付を募った。平成19年(2007年)本丸御殿復元の許可が文化庁よりあった。現在、平成20年(2008年)に再建工事を着工し、平成22年(2010年)における第一期工事のうちの玄関部分の復元が目指されている。またこれにあわせて、戦災を免れた障壁画の復元模写も同時進行で進められる予定である。平成34年(2020年)完成目指して総工費150億円を投じて復元する。(2007年)11月19日付け朝日新聞より。
Wikipediaより抜粋
*2018年、本丸御殿は再建、公開されました。

再建された名古屋城天守閣、左の建物は小天守。よって右は大天守と呼ばれる。



大阪城との違いはこの金の鯱(しゃちほこ)。名古屋のシンボルとなっている。



天守よりの眺め。まず北側から。



小牧城が見える。(中央の小山



西側は名古屋駅方面、高層ビル街が見える。



南側、名古屋城公園など。



名古屋タワーが見える



東南は官庁街、県民体育館、市役所、県庁などが見える。



東側は二の丸などが見える



中央に名古屋ドームが



本丸の堀は空堀、草退治用か鹿が飼われていた。



西南隅櫓(重文)



北西隅櫓の手前にあった「乃木倉庫」(登録有形文化財)、戦争中に狩野探幽の襖絵などをここに収納して戦災を免れたとのこと。

OMAKE

名古屋城の庭園では、早くも梅の開花が始まっていた。今年はどこの花見に行こうかな。


名古屋公園の有料駐車場だが、2時間30分ほど駐車して900円也(高い!)を支払う。外へ出て気がついたのだが、公園周囲の広い通りにベターッと車が駐車している。駐車禁止標識を良く見ると 「土・日曜日を除く」 とあった。
あ~へたこいた~ぁぁぁ...

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