3日目の山房山の駐車場にて、何処かで見たような車だが全部韓国車
(右からキア・オピラス、ヒュンダイ・ソナタ、デウ・トスカ、左端のミニバンはキア製らしいが不明)
特殊な車両を除いて、韓国の自動車会社は5社、現代(ヒュンダイ)自動車、起亜(キア)自動車、GM大宇(デウ)自動車、雙龍(サンヨン)自動車、そしてルノー三星(サムスン)自動車。このうち民族資本の自動車会社は現代ー起亜グループだけで、あとはGM、ルノー、そして中国の自動車会社に買収されている。
1988年(ソウルオリンピックの年)に輸入が自由化されるまで日米欧のモデルをライセンス生産するケースが多く、現代は三菱と、起亜はマツダ(フォード)と、大宇は日産-トヨタ-GMと、雙龍はメルセデスベンツと提携あるいは技術援助による開発をおこなってきた。なお、自由化といっても日本車の輸入・販売が出来るようになったのは1998年7月からで、しかも8%~10%の関税が未だに掛けられている。(日本は0%!)
韓国車はヨーロッパや北米を初めとした世界各国で販売されている。中国、インドなどの巨大新興市場での現代自動車の販売台数はトヨタを上回っている。ただ、今までは価格の安さと「日本車の安価な代用品」で売れていたが、消費者の品質に対する要求(とくにアメリカ市場)に応えるべく、だんだんと良くはなってきているが、品質を上げると価格が上昇して売れないというジレンマに陥っている。
3日間我々と行動を共にした車。サンヨンのイスタナというメルセデス・ベンツMB100Dをベースに開発された11人乗りミニバン。なお、ガイドさんの話ではレンタカーだとのこと。8人とスーツケースを満載して島中を走ってくれたのは立派。
済州市のとある交差点。めずらしくアメリカ製のミニバンを見る。ちなみに3日間で見かけた輸入したと思われる日本車はゼロ、日本車以外ではメルセデスベンツとBMW、そしてこのアメ車を1台見ただけ。なお、左の車はヒュンダイ・エラントラか?
済州島の道路にはホテルの入り口や生活道路だけでなく一般道路にもバンプがひそんでいる。激しいときは連続3本と、あきれるほど。中には見かけだけで実際はペイントだけのものもある。なお、韓国は左ハンドル、右側通行であり、赤信号でも右折可(一般道路)など交通ルールはアメリカに近い。
城邑民族村に止まっていた韓国車。左はキア・プレジオというマツダ・ボンゴをベースにしたバン。右はヒュンダイ・i30という最新型のセダン。ナンバープレートが違うが、一昨年から右側のヨーロッパタイプのものに変更されたとのこと。
済州島には高速道路は無いが、高規格道路ならある。さすがにバンプは無いが代わりにガタガタの筋入り舗装あり。
制限速度は80km/h。韓国のドライバーさん、結構とばす。済州島はどちらかというと穏やかな性格な人が多いとのことだが、この調子だと韓国本土はさぞかし....
ICもあり、99%高速道路といって良い。ちなみに済州市から西帰浦市まで1時間で縦断できてしまう。
何故か青信号なのに左折しない。
なんと、直進が赤、左折の←がでて、はじめて左折できるのだ。
模範タクシーと呼ばれるタクシー。ボディーに赤黄緑のラインが入り、ドラーバーも模範ドラーバーとしてのワッペンを着けている。済州島には少ないとガイドブックには記載されていたが、実際はそんなことは無かった。なお、車種は残念ながら不明だがどこかに三菱デボネアの雰囲気が。なお、タクシーの向こうに見えるコンパクトカーはヒュンダイ・ゲッツか?
ヒュンダイ・ラヴィータ。日本ではTBという名で販売している。
中文のロッテホテル駐車場にて。サンヨン・イスタナが一杯。さすがレンタカー。
ヒュンダイの高級車であるヒュンダイ・ジェネシスが止まっていた。高級感を演出するためHマークは使わない。
ルノーサムスン・SM5。日産ティアナの韓国版ノックダウン車
デウ・トスカ。
ルノーサムスン・SM5の旧モデルと思われる。
3日目の昼食会場の裏手にこんなバギー場があった。ここでも時代劇のロケを行った模様。
ヒュンダイ・サンタフェか?
キア・カーニバル
山房山の駐車場入り口に設置されたバンプを乗り越えるヒュンダイ・ソナタ。日本でも「冬のソナタ」にひっかけて販売を試みたが思惑ははずれ、まもなく日本では販売終了の模様。そもそも「冬のソナタ」は日本語の題名で、原題は「冬の恋歌」。
三菱パジェロのライセンス生産車、ヒュンダイ・ギャロッパー。長持ちする車のようで結構見かけた。
これもヒュンダイ・ソナタだが、韓国版JAF車か?
キア・ソレント、SUVでもなんでもあり。
デウのヒット作、マティス、韓国では軽自動車扱い。デザインはジウジアーロ。これなら買っても良い鴨。
フロントはこんな感じでかわいらしい。そもそも済州島を走っている車のカラーは90%以上が白・黒・グレーばかりなので、こういったカラーの車を見つけると正直ホットする。
マイクロバスはヒュンダイ製が多かった。
なつかしいフォード・フェスティバ、実はデウ製。日本でもマツダから5ドアのフェスティバが売られたことがあるが、デウ製だった。隣はルノーサムスン・SM5
左はデウ・KALUS、右はかなり古いヒュンダイ・エクセル。ヒュンダイのアメリカ進出はこの車で始まった。
ヒュンダイ自動車がフォード・コルチナのノックダウン生産を始めたのが1968年、ホンダ自動車創業5年後のこと。現在、現代自動車の自動車は世界194の国と地域で販売され、韓国に次いで重要な市場はアメリカ合衆国である。現代-起亜自動車グループ全体の販売台数はアジアに本拠を置いている自動車メーカーとしてはトヨタグループに次ぐ規模であり、世界の自動車メーカー(グループ)で第6位(2006年)である[1]。
(Wikipediaより抜粋)
ヒュンダイをはじめ韓国車に共通することは、後発メーカーの悲しさゆえか、何ともオリジナリティが乏しいのだ。デザインはむろんエンブレムからキャッチコピー、はてはCMまでどこかで見たような、どこかで聞いたようなものばかりである。
世界での韓国車の位置づけは「日本車の安価な代用品」というもので、そもそもヒュンダイのエンブレムであるHマーク自体、ホンダのマークに酷似しており、発音も似ていることからアメリカの笑い話で「ホンダを買ったと思ったらヒュンダイだった」というのがあるくらい。だから、北米などでは日本車に似ていることがプラスに作用し、日本ではマイナスになっている。
まあ、日本車もトヨタ以外は欧米車のノックダウンから始まったのだが、絶え間ざる改良、メーカー間の競争、終わりの無い品質向上とコストダウン、そしてF1やWRCなど世界のモータースポーツでの活躍などの結果、日本車は世界で一定の評価を得るに至っている。
恐らく韓国車もこの道を追いかけてくるのは間違いないと思うが、WRCを年の途中で投げ出した罰金くらい早く払ったほうが良いと考えるのは私だけだろうか。
2009/01/08 chiaki-k 記す