バンコク市内の渋滞道路は世界的に有名なのだ
2012年のタイの自動車生産は200万台を越え過去最高。2017年までには300万台を目指すという。自動車産業はタイの国内総生産(GDP)の約10%を占めており、最大の輸出産業でもある。政府は自動車産業を国の経済戦略上、重要な基幹産業と位置づけ、タイ自動車工業会などとともに引き続き官民一体となって産業発展を図る考えだ。(SankeiBizより抜粋)
TOPの写真はバンコク、セントラル・ワールド・プラザ(右)とBigCスーパーセンター(左)に挟まれたラーチャダムリ通りを歩道橋から撮影。他国には無いピンクやオレンジ、黄色/緑のカラフルなタクシーが目立つ。よーく見ると殆ど日本車。それもトヨタ・カローラやカローラの東南アジアバージョンであるトヨタ・アルティスonlyである。
タクシー以外の車も大型車を除くとタイの車はほとんどが日本車だが、もちろんタイ製。ちなみにタイはアジアのデトロイトと呼ばれている。なお、中央に赤いバスが写っているが画面を大きくしたら三菱製だった。
2013.3/3 15:15-16:00まで、アユタヤからバンコク市内まで約70km区間のバンパイン・エキスプレス有料高速道路で、ツアーバス(ハイエース・コミューター)を追い抜いた、又は追い越した乗用車(含む・ピックアップトラック)をカウントする。
メーカー | 車種 | 台数 | メーカー | 車種 | 台数 |
トヨタ | ヤリス | 2 | 三菱 | ミラージュ | 1 |
〃 | ヴィオス | 10 | 〃 | ランサー | 1 |
〃 | カローラ | 6 | 〃 | トライトン | 2 |
〃 | アルティス | 10 | 〃 | 合計 | 4 |
〃 | カムリ | 7 | ・ | ・ | ・ |
〃 | イノーバ | 2 | いすず | スペースキャブ | 6 |
〃 | レクサス | 2 | ・ | ・ | ・ |
〃 | 86 | 1 | マツダ | デミオ他 | 8 |
〃 | その他トヨタ車 | 17 | ・ | ・ | ・ |
〃 | 合計 | 57 | スズキ | スイフト他 | 8 |
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ |
ホンダ | シティ | 3 | ・ | ・ | ・ |
〃 | ジャズ | 5 | ベンツ | ・ | 5 |
〃 | シビック | 14 | VW | ・ | 1 |
〃 | アコード | 9 | シボレー | ・ | 8 |
〃 | CR-V | 1 | ポルシェ | ・ | 1 |
〃 | 合計 | 32 | BMW | ・ | 4 |
・ | ・ | ・ | フォード | ・ | 4 |
ニッサン | セントラ | 3 | ボルボ | ・ | 1 |
〃 | シルフィ | 2 | サーブ | ・ | 1 |
〃 | ダットサン | 2 | ・ | ・ | ・ |
〃 | その他ニッサン車 | 1 | サンヨン | ・ | 1 |
〃 | 合計 | 8 | ・ | ・ | ・ |
*その他トヨタ車の中身はハイラックス、ハイエースなど。
日本車123台に対し、日本車以外は26台と日本車の大勝利! 欧州車やアメ車は想定内だったが、韓国車は以外と少なく、見かけたのは高速道のサンヨン・ロディオスと市内で見たキア・ソウルの2台だけだった。
タイにもETCはあるのだが利用者は少ない。我々の乗ったツアーバスも現金だった。
料金は45バーツ(以下Bとする)から100B。日本円で135円から300円と安い。料金所のお兄さんの目がこわい。
写真はアユタヤ方面へ向かうバンパイン・エキスプレス有料高速道路で見かけたオレンジ色のタクシー。
車種ははトヨタ・アルティス。カローラの兄弟車。トランクのウィングはご愛嬌。
ニッサン・マーチは日本へ輸出・販売されている。
トヨタ・カムリは東南アジアの皆さんには憧れの車。
高速道路のICはどの国も似たようなもの。そういえば、タイも日本と同じ左側通行。
アユタヤ、バンパイン宮殿前でチャリに遭遇。
どうもアユタヤ観光に来た、タイ人ペアのようだ。
9代目のホンダ・シビック。
日本では2010年に生産終了となっているが海外では生き残っている。
バイク2人乗り、3人乗りなどは普通の光景。バンコクでは必須のヘルメットもアユタヤでは不要みたい。
こんなど派手なバスが故障で放置されていたが、日本製では無いことを祈る。
ハイラックスやダットサントラックなど日本車のピックアップ・トラックは、ほとんどタイ製。
ピックアップ・トラックは税金が安いのでタイで大受けしているが、これはパトカー。
トヨタ・ハイラックス・ヴィーゴ。
ハイラックスはタイ、アルゼンチン、南アフリカで生産されている。
三菱トライトン。
フォルテを起源とする三菱のピックアップトラックだが
日本で販売すると1ナンバーになってしまうので2011年9月から日本では販売していない模様。
パジェロのイメージがあるせいか、タイでは結構見かけた。
そして、いすゞ・スペースキャブ。
日本ではまずお目にかかれない。
日本では商業車は屋根のあるキャブオーバータイプになり、農家は軽トラックで充分なので、
乗用車としても使えるピックアップトラックの日本での居場所は無くなってしまった。
しかし、発展途上国やアメリカなどでは、人も荷物も運べ、悪路にも強い便利な乗り物なので
このように利用されている。ちなみに、この車の定員は乗れるだけ。
ワット・マハタートの駐車場にいたBMW1シリーズ。タイでBMWは少数派。
ニッサン・アルメーラ。
ラティオの兄弟車でタイ、オーストラリアやロシアなどで海外生産されている。
手ぶれ写真で申し訳ないが三菱ミラージュもタイで生産し、日本に輸出・販売されている車の一台。
赤いナンバーは最近の車だそうだ。
初代カローラ発見。ひどい手ぶれ写真が続いてゴメン。
1966年の発売なので45年くらい前の車。
トヨタ博物館でも行かないとお目にかかれないが、タイではまだまだ現役なのだ。
アユタヤで見かけたトゥクトゥク。
バンコクでは新規登録が禁止されているので昔の初代ミゼットのような古い車種しか走っていないが、これは新しい。
タイ製のはずだが、何故かダイハツのマークがついている。多分エンジンだけはダイハツ製なのだろう。
こちらのトゥクトゥクにはスズキのマークがついている。
トヨタ・キジャン・イノーバ。
東南アジアではおなじみのミニバン。
ASEAN諸国間では関税が優遇されているので、インドネシアでもたくさん走っていた。
なお、隣にはいすゞ・スペースキャブが停まっている。
我々を運んでくれた車と同型のトヨタ・ハイエース・コミューター。
観光地の駐車場に、たくさん停まっていた。
タイ王国は東南アジアで唯一、他国の支配を受けていない国である。第2次大戦前、東はフランス勢力、西はイギリス勢力に脅かされたが、一部の領土を割譲するなどして、かろうじて支配を免れてきた。
大戦中、当初は日本に協力的に立ち回り、日本の敗色が濃くなってくると、今度は連合国側に寝返るなど、絶妙なバランス感覚で独立を守ってきたが、日本とタイの関係は極めて良好で、東南アジア諸国の中ではトップクラスの親日国である。
そんな関係もあり、タイは早くから日本の自動車メーカーが生産を開始した国で、また、国民から敬愛されるプミポン国王・ラーマ9世が大の日本車好きという特殊事情もあり、東南アジア諸国の中でも1、2を争う日本車率の高い国となっている。
タイにはトヨタ、ホンダ、ニッサン、三菱、いすゞ、スズキなど日本の自動車メーカーの工場があり、2011年の洪水被害にもめげず、優遇税制の影響もあって2012年の自動車生産は200万台を越えた。さらには自動車生産に欠かせない部品メーカーも数多く進出している。ちなみにタイ在住の日本人は3万人!ということで経済面だけでなく文化面でも日本の影響は大きい。
2013.3/13 chiaki-k 記す
こういうのを”ニホソ語”と言うのだそうだが「何処へ行っても可能」って、どういうこと?
4トラベラーの trat bald さんから下記情報が寄せられましたので、ご紹介します。
タイ語でパイ・ダーイ(行ける)にクワーム・ペンが付くと可能性でティー・ペンが付くと可能な、ですよね!又はコー・ダーイ(~でもいいよ)かも?何処はティー・ナイですが、何処へ行くの?だとパイ・ナイですよね!タイ語を理解できる日本人が頼まれて直訳したと考察します(^0^)
なるほど、そういうことだったんですね。詳しい解説をありがとうございました。
2013/07/05