TT2(Sambar・Truck) 73,095km & 5回目車検リポート
&代車ステラについて

セルボ用の155/65R14を履かせてみた。(2017年4月28日長野市・川中島公園で撮影)


プロローグ

2017年4月27日、Sambar・Truckが5回目の車検を受け、ついに10年乗り続けてしまった。走行距離は73,095km、この間、一度クランシャフトプーリーが外れた以外に大きなトラブルは無く、70,000kmを超えたあたりからエンジンも絶好調である。

車検費用&修理内容

1.法定費用
 自動車重量税           6,600円
 自賠責保険料          25,070円
 印紙代               1,100円
2.車検代行手数料        8,640円
3.技術料(含む部品代)
 24ヶ月車検整備         18,576円
 ブレーキフルード交換       3,780円

     消耗部品              2,160円

 下回りスチーム洗浄       4,320円
 総合検査料            8,964円

     ATFオイル交換          3,780円

 4WDデフオイル交換         1,080円

     プラグ交換             2,246円

     エアクリーナー交換        2,095円

     ワイパーゴム交換         1,944円

     マフラー排気漏れ修理      2,160円

   クーラントリザーブタンク破損交換  972円

合 計                 103,495円 (消費税含む)

 毎度安くて、すみません


今回の代車ステラについて

今回の代車は最新型のスバル・ステラ、グレードはLでスマートアシスト付き。見た目は六連星以外ダイハツ・ムーブSAU。3日間拝借して120kmほど走ってみた。



Lというグレードはステラの中で最も安いグレードなのだが、それでもスマートアシストが付くと1.209,600円もする。
フロントデザインは可も無く、不可もない。車のカラーはブラックだがメタリックが入っていて、まあまあ綺麗。


これが前方の車両や障害物を探知するスマートアシストのレーダー発射部と受信部。



こちらは人間等を発見する単眼カメラ部。



エンジンはダイハツ製、水冷直列3気筒DOHC660cc、52ps/6800rpm、6.1kg/5000rpmとなっている。820kgの車重なので
定員乗車で登坂の場合にはターボが欲しくなる。タイヤサイズは155/65R14。試乗車はスタッドレスタイヤを履いていた。
なお、ワイパーブレードアームが独自のプラスチック製なので汎用品とは交換不可。



フロントシートはベンチシート。ホールド性は悪くない。肘掛けもあるのだがハンドル操作がやりにくくなるので使用しなかった。



リアシートの足下は先日試乗したスイフトを超える余裕だが、この状態だとトランクに荷物はボストンバックくらいしか載らない。



リアはこんな感じ。セルボが丸型とすると、ステラは角型。流行は繰り返す。なお、リアドアのパネルはFRP製。



リアシートを少し前方へ出すと、70Lサイズのスーツケースが横に1個収まる。これはセルボも同じ。



ところが、リアシートを最前に出すと不安定ではあるが70Lと60Lのケースが縦に2個入った。しかし・・・



リアシートの足下はこんな感じ。まあ体育座りか、座禅でも組んでいれば良いのかも。



3日間、一般道、山道、高速道路など120kmを試乗してみた感想は以下のとおり。

1.大人4人がしっかりと乗れるのは良いが、4人分の荷物を置くスペースが無くなってしまう。
2.平らな道をトロトロ走るのは大得意だが、山道はエンジン&CVTがうなるだけで前へ進んでくれない。1人乗車でこれだから4人乗ったら坂道は登れない。
3.平らな高速道路は快適(100km/hで2500rpm)だが、登りになると↑と同じ。ターボは必須と思われる。
4.ダイハツは軽量化のためと謳っているが前後バンパーはむろん、左右のフロントフェンダー、フィラーキャップ、そしてバックドアはFRP製である。
  さすがにエンジンボンネットはスチールだが、コストダウンの6文字がチラチラ浮かぶ。
5.問題のスマートアシストだが、150km走った位では特に何も起こらなかった。ただ、信号停車でブレーキが少し遅れたとき、停車中の車を避けるため
  センターラインを超えたとき、狭い道に歩行者がいたときに警告音を発した程度だった。約10万円する装置なのだが、まあ無いよりはあったほうがベター
  な一種の保険だと思っておいたほうが良さそうだ。
6.スマアシより気になったのはアイドリングストップ。時速が11km/h以下になるとエンジンが止まってしまうのだが、赤信号で停車する場合は良いと
  して、家の駐車場へ入ろうとスピードを落としただけでエンジンは止まってしまう。交差点での右折時の場合も同様で、あまりにも頻繁にエンジンが
  止まってしまうと、少々ウザクなってくる場合がある。そういう場合はアイドリングストップをストップ?してしまうボタンも用意してあるのだが、
  なんだかな〜・・・と考えてしまう。
ということで、さんざん悪口ばかり掲げてしまったが、そもそも燃料タンクは30Lしか無いので、この車では長距離走行など考えず、荷物を持たない大人3〜4人用の近距離トランスポーターとして使用するのが正解のような気がする。
こぶし2つ分の高い天井は気持ちよいし、厚いシートの座り心地も上々、リアシートを一杯に下げれば足が組める。燃費は優秀で120km走行後給油するが5.24Lしか入らず燃費は22.7km/Lと出た。悪くとも17km/Lは走るらしい。電子式ウィンカースイッチも最初は違和感があるが慣れれば問題ない。
もし、本気で購入を考えるならターボは必須なので、グレードはステラ・カスタムRS、4WDとなってしまうがプライスは1,744,200円に跳ね上がる。ちなみにスズキ・スイフトHYBRID・ML・4WDは1,875,960円なので約13万円安いのは良いのだが、あの目つきの悪いお面がもれなく付いてくるのが最後の難関となってしまうのだ。

エピローグ

話をサンバーに戻そう
スバル・サンバーが発売になったのは1961年(昭和36年)。チーフエンジニアは百瀬晋六。あのスバル360を開発した人物である。発売当初から運転席が前輪の上にあるキャブオーバー型(軽トラックではサンバーが最初)で、リアエンジン・リアドライブ、4輪独立懸架という、その基本レイアウトは2012年まで変わらなかった。7代目以降はダイハツ製のサンバーとなってしまったが、ブランド名として、軽トラックではダイハツ・ハイゼットについで2番目に長い56年という歴史を持っている。また、星の数ほどある国産車の中では7番目だそうだ。
前述の通り2012年をもってスバル製のサンバーは消えてしまったが、軽商用車の最高傑作として、動かなくなるまで乗り続けることを決意する。その日までスバルさん、フォローよろしくお願いします。

2017.4/27 chiaki-k 記す   


トップページへ