’97GUAM旅行記

パシフィックスター・ホテル(現マリオット・リゾート・ホテル)より見たタモンの夜景、左右へ伸びている道がサン・ヴィトレス・ロード(ホテルロード)。上の方へ伸びている道がタモン・ベイ・ロード、右上がGUAM国際空港、その手前がKマート。正面はシャーウッド・ホテルだが、’02現在営業していない(写真は'97当時のもの)

それはアンケートから始まった

97年は、何かと多忙な年であったが、それでもこの職場には旅行が欠かせないとのことで、今年はどこへ行くかアンケートを取ることになった。
まあ、こんなことを30年近くもやっていると、一泊二日あるいは二泊三日で行ける観光地はほとんど行き尽くしてしまい、また、バスに乗ればどこからともなく出てくる缶ビール、名所旧跡の観光はそっちのけで考えることは今晩の宴会のこと、そしてどんちゃんさわぎの宴会の後、えんえんと続く、2次会、3次会・・・・・・・「旅行なんだから我慢して飲め!!!」・・・・のおきまりパターンに嫌気を差した会員が増えた結果、ここ数年は参加者もじり貧になってきていたのが現状であった。
そんな状況の中、海外旅行はどうだ、という意見が序々に繁殖し、なんとグアム、韓国、国内の3コースをいっぺんに実施しようという、とんでもないアンケート結果が出てしまった。
たまたま、97年の旅行委員長(この職場の互助会の役員で最も嫌われている役!)になった○×君が、絵に書いたようなノーテンキ人間であったため、このあきれたアンケート結果は実行に移されることとなってしまった。(私だったら お・り・る!

グアム旅行は3班構成

365日24時間営業の仕事柄、全員一緒とはいかないので、3班に別れて実施することとなり、希望をとると第1班が11人、第2班が18人、第3班が12人であった。
しかし、これまた伝統のパターンで、職場でお産で休む人が出たからとか、家族あるいは本人が入院することになったとか、面倒くさくなった・・・!とかでキャンセルが相次ぎ(おいおい、国内旅行と違うんだぞ!キャンセル料どうすんだ!)、結局第1班が9人(男2人、女7人)、第2班が14人(男6人、女8人)、第3班が12人(男2人、女10人)となった。
代理店は日本旅行、航空会社はJAL、ホテルはパシフィックスターホテル、三泊四日で食事無し、1人88,000円のグアムツアーに参加とあいなった。

さらば日本よ、しばしの別れ

私が参加したのは第1班、旅行委員長は飛行機が嫌いとのことで、国内旅行の方へ行ってしまったため、私が実質、この班の班長兼幹事兼雑用係、となってしまった。
11月6日午前3時、集合場所にはすでに全員集まっていた。(うんうん、さい先良いスタートだ)
パスポート等、絶対忘れてはならないものを確認すると2台の車に分乗して出発する。出発してすぐ相棒の車を見失う。(うーむ、前途に一抹の不安が・・・・)
高速道路に入って15分位走ってから、相棒の車を発見、都内へ入る手前のSAで休憩する。
外環状線から首都高に入り、湾岸道路、関東自動車道へと順調に車は進んで行く。成田空港方面へ右折して料金所到着、駐車場はインターネットから申し込んだ個人駐車場(Jパーキング)なのだが、なにを血迷ったか「成田市内」方面では無く「空港」方面のゲートから出てしまった。(インターネットからプリントした案内図が少々解りにくかったせいもある)
2台の車はご機嫌良く空港の検問所でチェックを受け、空港内へ入ってしまった。(どうも様子がおかしい?)荷物ターミナル前の広い場所で車を止め、しばし思案するが、まだ時間に余裕があったので、Uターンすることにした。
いったん空港から戻って、再び関東自動車道へ入り、富里ICでいったん降りて又高速へ入り直し、再び成田料金所。こんどは間違いなく「成田市内」方面のゲートからOUTする。
駐車場はすぐわかり、料金(1台5,565円)を支払う。送迎のバスに乗り、再び検問所のチェックを受ける。(アホか、この連中は!
日本旅行のカウンターで手続きを済ませ、さて、ターミナル内を探索しようか、と考えていると、オバさんたち・いや失礼・お姉さんたちが、なにやらごそごそやっている。取り出したのはなんとおにぎりの包み!(やめてくれー、それだけはーーー
周囲の冷ややかな視線もなんのその、しっかりとおにぎりに漬け物までいただいてしまった私であった。 
免税店でタバコとウィスキー(現地消費用)を購入する。マイルドセブンスーパーライトが1,500円、ニッカ キングスランドが2,000円であった。あれれ、お姉さんたち、いつまでも免税店から出てこないよ?
ほぼ満席となったJAL941便は定刻どおり、成田空港をあとに一路グアムへと飛び立ったのである。

着いたぞグアム・PICディナーショー

飛行機の中では、旅行の開放感か、日頃のストレスの発散か、それともただ(無料サービス)のせいかビール、ワイン、ウィスキーのボトルが次々と空になっていった。(これって、いつものパターンじゃないか!)
やがて、飛行機の窓の外には南の島がくっきりと映し出され、JAL941便はほぼ定刻にグアム国際空港にランディングした。成田と比べるとやはり、田舎の空港で(おいおい、お前さんたちの住んでいる所の方が、よっぽど田舎だ!)到着ゲートと出発ゲートは共用であり、それほど大きい空港ではなかった。
入国審査、荷物受け取り、税関と、とくに問題も無く通過し、いよいよ空港の外へと第一歩を踏み出した。天気は快晴、日なたに立っていると頭がくらくらしそうだが、以外と湿気は少ないようだ。
迎えのバスに乗り込み、パシフィックスターホテルへと向かう、ガイドのお姉さんなにを間違えたか、PICの前へバスを止めてしまい、「あら、ちがったの?」まー、少々のミスは気にしないのがここの流儀のようだ。
パシフィックスターホテル(現マリオットホテル)はPICのすぐ隣にあるホテルで、日本旅行のホテルランクによるとAクラスのホテルである。ちなみにSクラスのホテルは、ニッコー、ヒルトン、ハイアット、オークラタワー、ウェステンとなっており、Aクラスはバレス、リーフ、第一タワー、シャーウッドとここである。


パシフィックスターホテル(現マリオット・リゾート・ホテル)全景


ホテル内にある日本旅行のツアーデスクにさっそく赴き、ハナエさんというオバさんから説明を受け、ガイドブックや部屋のカードキーを受け取る。つぎにグアム空港利用料の$16を支払ったあと、かねて用意しておいたプランのコピーを取り出し、オプショナルツアーやレストランの予約を申し込む。
このプランとは旅行の1週間位前に参加者全員に集まってもらい、話し合いをもった結果、年令、体力、嗜好、等を勘案して、決定したものである。我々の申し込んだものは以下の通りであった。
1.PICディナーショー(到着当日・夕食付き)
2.南部観光(2日目・昼食付き)
3.ロータスガーデン(2日目夕食)
4.アトランティスサブマリン(3日目・食事無し)
5.ヒルトンホテル・ロイズレストラン(3日目夕食)
このうち 4.のアトランティスは人気のあるツアーで、予定していた午前のダイブが取れなかったため、午後のダイブとなった。
料金は 1.が$78  2.が$60  4.が$96 (いずれも大人1人)でメンバーから徴収した現金で支払った。(これがベストかどうかいまだに解らないが、メンバーには事前に日本の銀行で$300程度は円をドルに替えておくように言っておいた)
エレベーターで11階へ上がり、カードキーを差し込むが何度やっても開かない。もしや、と思い部屋のチャイムを押すと中から「はーい」の声?ドアを開けて出てきたのは日本人の若いお兄さん。よーーーく カードキーの番号を見ると1413ではないか!なんとこの部屋は1106 そう、今日の日付であった!!!(この ド ア ホ ー! 
もし、外国人だったら撃たれたかもしれないシーンであったが、平謝りして14階へ上がる。14階では我々のメンバーのお姉さんがどうやっても鍵が開かないと困惑していたので、フロントへ連絡を取るが、なかなか来てもらえなかった。結局カードキーシステムの電池切れであった。(まー、外国だから、こんなもんだろう
部屋の方はまあまあの作りと広さで、ニッコーホテル方面のタモンビーチやホテル街、それに空港やKマートまで(最初の写真参照)バルコニーから見渡せる部屋であった。エアコンもよくきいており、セーフティーボックス(無料)、冷蔵庫、取り外し可能のシャワー、それにヘアドライヤーも備えてあった。ただし、冷蔵庫の中身はどれもこれも結構な値段(自主申告制)である。
なお、バルコニーの窓ガラスが少し汚れているのが気になったが、この理由は翌日の朝のシャワー(雨)の降りかたで納得した。
午後6時25分、団体ロビーに降り、PICのバスを待つ。10分ほど遅れてバス到着(そうそう、今回いろいろなバス等に乗ったが、時間どうりに来たバスは1台も無かった
PICのバスに乗り込み、バスに同乗していたお姉さんのかけ声で「PIC is No 1!」などど気勢をあげているうちにあっというまにPIC到着。早いはずで、すぐ隣の建物であった。(日本だったら歩いて行く!)
いったん建物へ入ってから階段を降り、いくつものプールに囲まれた大テントの下の席へ案内される。ショータイムにはまだ間があるようで、さっそく食事となった。
どなたかの情報にもあったように、中華料理風の丸テーブルで、たいしたものは出てこなかったと記憶している。ただ、最後に出てきたアイスクリームがまあまあ、おいしかったのと、飲み物の値段が高かったのだけは覚えている。(飲み物は別料金で、現金払い、ちなみにハイネケンが1本$11.5、ジュースが$6.75、トロピカルドリンクが$8.5)
7時30分より、ショーが始まった。ホラ貝を合図に客席後方からダンサーたちがプールの中州に作られたステージに集まり、さまざまなダンスを披露して行く。優雅な女性たちの踊りあり、激しい男性たちの踊りあり、またおなじみのファイヤーダンスありで、ショーは盛り上がって行く。


PICディナーショーです


ショーの最後のほうでは、お客さんの飛び入りもあり、おおいに笑わせてショータイムは終了した。最後にダンサーたちと記念撮影などして、午後9時頃、帰りのバスに乗った。
いったんホテルへ着いてから、相棒のOさんとPICの前にあるコンビニに買い出しに行き、缶ビール、ミネラルウォーターやビーフジャーキィーなどを購入する。日本製品はどれも高額で、日清のシーフードヌードルが$4もしていた!
ホテルの部屋に戻ってから、一風呂浴びたあと、お姉さんたちの部屋へ電話して、1413号室にて二次会の開始。結局 いつものパターン となる。
廊下の隅の部屋が、ICEルームとなっており、成田で買ってきた「ニッカ」を水割りにして、宴会の開始。皆さん飲むわ、飲むわ、たちまち「ニッカ」は空になってしまった。


グアムは朝から雨

2日目の朝は、激しく窓を叩く雨音に目がさめた。うむ、これが南国のシャワーか。
7時30分より、2階(でよかったのかな?)の朝食バイキング会場にて朝飯。皆さんの情報では、グアムのホテルの朝食は、まずい、高い、冷たい、との意見が多いが、ここはなかなか良かった。パンや果物の種類は多いし、スープやコーヒーも暖かく、どれもおいしかった。スープコーナーの隅にはなんと 「お粥」 まであり、思わずおかわりする。値段は一人$18.7であった。

南部観光ツアー

朝食後、 YAMA’S CO ,LTD 主催の南部観光のバスのくるのを待つ。雨はいよいよ本降り、約束の8時20分を過ぎてもいっこうにバスのくる気配なし。20分位遅れてやっと来たが、結局あちこちのホテルを回ってお客を拾ってくるので、どうしても遅くなるらしい。まー南の島はこんなもんですわ!!
バスのお客さんは総勢20人程度で、全員日本人。ガイドさん(ごめんなさい、名前忘れました)はチャモロ系と思われる小柄な男性で、多少あやしげな日本語を駆使して、皆を笑わせてくれる面白い人であった。
アガニア湾を過ぎたころから、雨は小降りとなり、最初の観光スポットである第2次大戦記念館についた頃には南国の強い日差しがさしてきた。
第2次大戦記念館はこじんまりとした博物館といった建物で、主として太平洋戦争(うーん、シブイ!)前後のグアムの様子を写真やパネルにし、また、実物の小火器や軍服などが展示してあった。
次に向かったのは、スペイン古橋。レンタカーを運転する方は見落としてしまいそうな可愛い石の橋で、橋のたもとに韓国人の方が経営する土産物店があった。
雨のせいか川の水は濁っていたが、周りの雰囲気がよく、きれいな場所であった。


スペイン古橋・隣に韓国の方が経営するお土産やさんあり


ソレダット砦は、どうということのない海の見える展望台で、昔の大砲などがそれらしく置いてあった。トイレに寄ってみたらガイドさんの言ったとおりドアが無くなっており、まさに中国式のトイレであった。


ソレダット砦にて


ウタマック湾を望む


次に寄ったのはチャモロ文化村。はるばる海をわたってやってきたチャモロ人の昔の生活はどうだったかを実演してみせる一種のテーマパークである。ここで堅くなったココナツを削ったものを食べてみたが、まるでクルミをかじったような味がした。


チャモロ文化村にて。


ココナツを削るチャモロの女性とツアーのガイドさんです。


イナラハン天然プールを過ぎて、バスはR16を左折しタロフォフォの滝へ。駐車場でバスを降り、トヨタタコマ(ハイラックス)4WDの荷台に乗り込む。5分ほどでタロフォフォの滝へ到着したが、ここまでの道がとんでもない急坂で、スリル満点であった。
タロフォフォの滝は雨の降ったあとのせいもあり、水量も多く、小さな島の滝としては、なかなか立派な滝であった。有名な横井ケーブだが、本物では無く、観光用に掘ったものだということで行かなかったが、行った人の話では、昨日の雨で水浸しで、なにがなんだか良くわからなかった、とのことである。
タロフォフォの滝にて


テリノオガーデンというこじんまりとした植物園を見てから、やっと今日の昼食会場へ向かう。時間は午後1時30分、あー腹減った
名前は忘れたが、このツアー会社と提携しているドライブインで、バーベキューバイキングのはずであったが量も種類も少なく、味もいまいちであった。ガイドさんの説によるとここのオーナーはグアムでも有名なケチ!とのことである。

タモンビーチ

午後2時30分ホテル帰着。やや曇り空となってはいたが、ホテルの前のタモン湾でひと泳ぎする。
有名な海鼠(ナマコ)がいない!珊瑚のかけらで足を切らないよう注意しながら少し沖のほうへでて、潜ってみると いました いました 可愛い?海鼠ちゃんたちが。
海鼠が見たいといっていた、どこかの若いお嬢さんの2人づれに、海鼠を投げてやった私であった。(注:海鼠は投げるものではありません
どうも、その日の天候や時間、潮の満ち引きなどで海鼠はいたり、いなかったりするようである。
ホテルのプールでも泳いでみたが、足も痛くならないし、ビーチチェアもあるし、ドリンクも売っている。泳ぐだけならこちらの方がなにかと具合が良い。どおりで、ビーチにいるのはごく少数の日本人観光客だけの訳だ。

ロータスガーデン・幹事は辛い?

午後6時30分よりホテル内にある中華レストラン「ロータス・ガーデン」で夕食をとる。
1人$39のコースとビール及び紹興酒を注文するが、ツアーデスクのハナエさん推薦の飲茶は昼のメニューとのことで、断念する。
料理は広東風プラス上海風の味付けで、まずまずであったが、お姉さんたちには紹興酒がお気に召さず、全部のグラスが私の方に回ってきてしまった。うーん、幹事は辛い幸い?)と思ったが、全部飲み干してやった。
食事の後、幹事の発案でKマートまで買い出しに行く。Kマートはパシフィックスターホテルから約500mほど離れた場所にあるが、夜間なら昼間ほど暑くないので、腹ごなしをかねて皆でゾロゾロ歩いて行く。(これって、誰が見ても日本人の団体!
グアムの信号機について一言、グアムは車社会であり、車道は車優先となっている。短い時間の歩行者用青信号(5・6秒)にあわてて横断歩道を渡ろうとすると、車にはねられる確立は結構高い。なぜなら、グアム(アメリカ)では赤信号であっても、左から車がこなければ、車は右折できるから。現に我々のメンバーが歩道を急いで渡ろうとして、バスに急ブレーキをふまれてしまった。(今回の旅行中、これが一番ヤバかった!)
Kマートは言ってみれば、スーパーとディスカウントショップを合わせたような店で、ありとあらゆるアメリカンライフグッズが一部天井まで積み上げられており、衣料品、日用品、酒類、カー用品、おもちゃ、薬、ゴルフ用具や釣り道具と生活に必要なグッズはほとんど間に合ってしまう(ただ、生鮮食料品は無い)ショッピングセンターである。
この店には最終日にもう一度来ることとなったが、ブランド品に縁の無い私にとっては一番好きになった店である。
1時間ほどショッピングしてから、またゾロゾロと車に充分注意しながらホテルへと引き上げた。ホテルについてからはまた、例のパターンを繰り返し2日目の夜は更けて行った。


ショッピング

3日目。前日の朝食バイキングの印象がなかなか良かったので、今朝も同じ場所で朝食を取る。
9時45分、タクシーにてDFSギャラリアへショッピングへ出発(DFSギャラリアは行きのタクシー代が無料となる)。到着すると、お姉さんたちの目の色が変わってきたので、危険を感じ、午後1時にホテル集合ということにして、別行動をとることになった。
DFSギャラリアの印象は、ブランド品が多く、私には縁の無い店だったので、25%OFFのトレーナーを1着買って、同行のOさんと一緒に店を出た。
リーフホテルまで歩き(300m位なのだが、汗だくになる)、そこからマイクロネシアモールのシャトルバスに$4払って乗り込む。(帰りの分も先に払う)
マイクロネシアモールは多くの皆さんの情報にあるとおり、小さな店の集合体のようなショッピングセンターで、どの店も似たり寄ったりの品物を扱っており、値段もそれほど安いとも思えず、あまり良い印象はもてなかった。
ただ、2階にあったレコード店に寄ってみると、日本ではほとんどお目にかかれないLPレコードを多数販売していたのが印象的であった。(当然、洋楽ばかりだが)
腹がすいてきたので、フードコートに立ち寄り、Oさんは日本風のかけうどん、私はラーメンを注文する。正解はラーメンの方で、うどんは大はずれであった。
12時42分のシャトルバスに乗り、ホテルへ戻ると皆さんすでに待機して待っていた。いろいろ話を聞くと昼食はプラネットハリウッドへ寄った人が多かったようだが、出された料理の大きさに固まってしまった方もいたようである。また、カードを使いまくり、いくら使ったのか解らなくなった方もいるようである。

アトランティス・サブマリン

午後1時15分、めずらしく5分遅れ程度でアトランティス・サブマリンの送迎バスがやってきた。
アトランティス・サブマリンは世界中のリゾートに配置された、本当に海に潜る潜水艦で(ノーチラスは半潜水)30mの海底を誰にでものぞくことができる乗り物である。
アプラ湾の港にある波止場(古い!)から50人単位でボートに乗り込み、アメリカ海軍の軍艦など眺めながら、目的地へ向かう。朝一番のダイブだと、アトランティス号は水中から現れるようだが、この時間はもう海上にその姿をあらわしていた。
ボートからアトランティスへ乗り込む。潜水艦なので出入り口は狭いが、内部は思ったより広く、窮屈な感じはほとんどなかった。ガイドのアングロサクソン系のお姉さんが日本語でいろいろと注意事項や説明をするのだが、早口すぎてなにを言っているのか良くききとれなかった。
やがてハッチが締まり、アトランティスはダイビングを開始する。静か....である。聞こえるのはお姉さんの甲高い説明と、お客さんのひそひそ話、それにかすかにモーターの唸る音だけである。
最初明るかった窓の外が次第に暗くなり、水深30mになるとほとんど何も見えなくなってきた。すると、潜水艦の外に付けられた照明灯が一斉に点灯され、やっと海底が見えるようになった。
がっかり...というのが、第一印象である。昔沖縄に行ったときに乗ったグラスボートからみた海のほうがよっぽど綺麗だった。アトランティスの窓から見えるものといえば、デコボコした岩と背の低い海藻位で、たまに小さな魚が通り過ぎる程度であった。
聞き取りにくいお姉さんの説明だと、XX珊瑚やウミガメがいる、と言うのだがさっぱり解らない。あーあ、$96も出してこれだけかよ、と思っていたら視界に突然ダイバーの姿が。そう魚の餌付けショーの始まりであった。
お姉さんの説明では「鰺」だというが、全長50cm位の魚や数多くの熱帯魚たちが一斉にダイバーの手にもつ餌をねらって、むらがってきたではないか!たしかに、これはみものである。 


 
アトランティスXの船内。冷房も入っていて快適。


Vサインをするダイバー


10分ほどでショータイムは終了し、その後アトランティスは50mまで潜ってみせた。モーターを停止するとそこはまさに沈黙の世界があるだけであった。
30分ほどのダイビングが終わると、アトランティスは浮上し、ハッチを空けた。なんと降りるお客は前のハッチから、乗り込むお客は後ろのハッチから同時進行である。うーん、これは かせぐ・・・・・
帰りのボートに一人「へんな外人」さんが乗り込んできた。雨が降ってきたせいもありお客はみな船内、するとその「へんな外人」さんはいきなりホラ貝を吹き出したではないか!
コレ、ホラガイ」、「ボク、ホラフキ!」 なんだこれは! 
彼の名前はジムと言い、このツアー会社のメンバーの一人であった。「ナガノ、マツモト、・・・・・サク・・・イナカ」といった案配で、お客さん全員大爆笑。まー、言ってみればこのアトランティス・サブマリン・ツアーで一番面白かった時間であった。

ロイズレストラン

グアム最後の晩は、ヒルトンホテルのロイズレストラン。皆さん正装してホテルのロビーに集合(あのーーー、結婚式に呼ばれてはいないんですが...)。午後6時15分にタクシーが迎えに来ることになっていたが、例によってなかなか来ない。35分頃ホテルへTELをすると、「いましばらく、お待ち下さい」とのこと、10分後にやっと2台のタクシーがやってきた。(もー、慣れた
スリーピングポリスマンと言うのだそうが、どこのホテルへの入り口にも、わざと5cm位の段差がこしらえてあるが、ヒルトンにはなんとご丁寧にも3ケ所も設置してあった。
団体客入り口のような所からヒルトンに入るが、ロイズレストランは突き当たり右側にあり、すぐわかった。
席について$48のセットメニュー及び赤ワインを注文する。「Rm Cab Sav RESV」というワイン(請求書に書かれていた略語)が運ばれてきて、おもむろに私がティスティングを行う。あとで請求書をみたら$70!のワインであった。
オードブル、スープ、サラダ、どれも皆、量は多からず少なからず、味付けは日本人の好みにぴったりあったもので、どれもおいしくいただけた。メインディッシュのお肉も同様で、なんとなく和風の味付けでとてもおいしかった。メンバーの一人のお姉さんは「私、こんなに幸せな気分になったのは初めて」と感激する。(幹事も感激、大満足
ロイズレストランは料理だけでなく、雰囲気も良い。ピアノの生演奏があったり、誕生日や結婚記念日のお客さんには、スタッフが何人かきて、祝福してくれたり、たまたま土曜日だったせいか結婚式場からそのままやってきたと思われるウェディングドレス姿の花嫁さんを囲んで、何人かの皆さんが楽しく食事をしていたり、となかなかいいムードである。
デザートのケーキもおいしくいただき、目の前に置いたサイフォンで入れてくれたコーヒーも good であった。
支払いをすませてから、ホテル内を散策する。さすがはヒルトンで絵画をあつかっている店もあり、しばしラッセンのアートなどに見とれる。
無料のタクシーに送ってもらってから、例によって1413号室でグアム最後のパーティーを挙行したのは言うまでもない。


グアムよさらば、また来る日まで

最終日は各自チェックアウトを済ませたら、12時にロビーに集合。それまでは自由行動とした。
持参したキャッシュも残り少なくなってきたので、朝食は部屋でカップヌードルをすする。そうそう、グアムは昼間はたしかに暑いが、夜から朝にかけては結構涼しくなるので、寝る前には部屋のエアコンは必ず切った。朝、バルコニーの窓を空けて、気持ちよい潮風にあたりながら、タモンのホテル街を眺めながらすするカップヌードルもなかなか、おつなものである。


     
パシフィックスターホテルのバルコニーから見たタモン湾とホテル。
手前はパシフィック・アイランド・クラブ(PIC)。向こうはヒルトン・リゾート&スパ。
ヒルトンの向こうの岬がイパオ岬。


おなじく手前から第一、相鉄トロピカーナ、フジタ・タモンビーチ、
ハイアット・リージェンシー、リーフ、ウエステン・リゾート、オークラ、ニッコーとなる。
欠けてしまったがニッコーの左側の先端が恋人岬。
なお、一番手前にある平屋のハウス群は老人ホームであることをあとで知った。


8時45分、OさんとともにKマートのシャトルバスで最後のショッピングにでかける。
シャトルバスはタムニン街のホテルを次々と巡回し、お客をひろって行く。PIC・相鉄トロピカーナ・第一・フジタ・・・・まあ、言ってみれば無料でホテル巡りをやってくれるバスである。
9時25分Kマート到着、最後の買い物をする。
前述のとおり、私にはブランド品は関係無いので、おみやげはTシャツ・トレーナー・チョコレート等が中心である。TOYコーナーにプラスチック製のダーツが(たしか$11)売っていたので、部屋のアクセサリーになればと購入。また電気製品コーナーでは「ロスト・ワールド」のビデオを$17でGET(日本へ帰ってから気がついたが、日本語字幕無し−なにを考えてるのかね、このオッサンは!)。
降り出した雨の中を再びシャトルバスに乗って、ホテルまで戻る。グアム最後の食事はすぐ隣にあるトニーローマでリブ・ステーキをと歩いて行ってみたが、店はまだ開いていなかった。親切な方が、「トニーローマは12時30分からだよ」と教えてくれたのでリブ・ステーキを断念し、いったんホテルの部屋に戻る。
それならば、と思いついたのが2日目に食事をしたロータスガーデンである。
11時30分にロータスガーデンの受付で予約を入れ、45分から食事をする。オーダーしたのは、バドを2本と飲茶を2種類、それとOさんが焼きそば、私がチャーハン。(値段はバドが$4.5・飲茶が$4・焼きそば、チャーハンが$14.5であった)
飲茶−たしかにツアーデスクのハナエさんが推奨するだけのことはあり、おいしかった。焼きそばとチャーハンはかなりのボリュームがあり、時間も逼迫していたので、夢中になって胃の中へかきこんだ。(これもおいしかった
12時15分にチェックアウト、ややタイムオーバーであったが何も言われなかった。支払ったのは国際電話代が$62.1(結構高い)とミネラルウォーター3本で$26.4−これメチャ高!、であった。
Oさん、小銭が足りなくなりカードキャッシングをするが、かなりレートは悪かったようだ。
12時45分に迎えのバスが来る。あちこちのホテルを引き回された後、午後1時30分頃グアム国際空港へ到着する。
入国時と違い、出国は実に簡単。ただボディーチェックにひっかかり、体のあちこちにタッチされたが、原因は不明であった。
1日目にUPしたとおり、ここの空港は搭乗と到着が同じ場所なので、搭乗口でJAL機を待ちかまえていると、きましたきましたJAL941便が。そして、降りてきた第2班の皆さんをカメラはばっちり写すのに大成功したのです。
午後3時20分、満席のお客さんとおみやげを満載したJAL942便は定刻で空港を飛び立った。
窓の下にはグアムの町並みが一瞬小さく写し出され、やがて雲の中へと消えていった。



JAL942の窓から見えたグアムの町並み



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