スズキ・フロンクス(WEB3S)について

2025年6月4日、野辺山にて

いつもマイカーは10年、10万kmを目安に新車に乗り換えてきたが、今回は6年、7万kmでの乗り替えとなった。チョイスしたのは昨年10月に国内デビューしたばかりのスズキ・フロンクス。今、世界中で人気のクロスオーバーSUV車で、購入までのいきさつは次ぎに述べるとして、ついに我が家も時代に追いついてしまった。

それは、つぶやきから始まった

それは昨年の9月頃、毎年行われている妻の退職職員食事会へ出席した後のつぶやきで始まった。「殆どの皆さんは普通車で来ている」、「私も次は軽で無くて普通車が良いな」。これはまさに千載一遇の大チャンス。私もそろそろ軽に飽きていたこともあり即座に賛成する。
6年間乗ったスズキ・ワゴンR・スティングレーは常に20km/L近い燃費で、北海道や九州などの長距離走行もこなし、山道や路地などの狭い道でも困らない使い勝手の良いクルマだったが、どうしても小さいタイヤが凹凸を拾う乗り心地の悪さと、登坂や高速道などは、いっぱいっぱいの走りだったことも事実である。トラブルは全く無く、故障知らずの良いクルマだったが、タイヤ、バッテリー、ブレーキがそろそろ交換時期になっていたのも理由のひとつとなった。

次期戦闘機の選定

妻の気が変わらない内に次期戦闘機?の選定に入る。ヤリス、ノート、フィット、スイフトあたりのコンパクト車が候補だったが、10月になってフロンクスという気になるクルマがスズキから登場する。
さっそく、スティングレーを購入した市内のスズキディーラーにTELしてフロンクスの試乗を申し込む。数日後には新型スイフトも試乗したがトータルではフロンクスに軍配が上がったので、11月に購入を予約するが納車は半年後とのことであった。

SPEC

フロンクスはスズキのインド法人であるマルチ・スズキ・インディアが製産販売するクロスオーバーSUVで、インド国内の他、中南米・中東・アフリカにも輸出されるグローバルモデル。インドでは1.0L3気筒ターボと、1.2L4気筒自然吸気エンジンを搭載したFFモデルしか販売していないが、わざわざ日本仕様として1.5L4気筒マイルドハイブリット、しかも、4WD車まで造る力の入ったモデルとなっている。
全長 3,995mm  全幅 1,765mm  全高 1,550mm という日本で使いやすいサイズで最小回転半径は4.8mと優秀。また、ミッションはCVTでは無く、トルコン式6ATで、グレードがFFと4WD車の2つしか無く、ほぼモノグレード。燃費はWLTCモードで、FFは19.0km/L、4WDは17.8km/Lとなっている。
現代のクルマに欠かせないACC(アダプティブコントロール)、ナビ、360度カメラ、セーフティシステムなどは標準で最初から付いており、オプションで追加したのはフロアマットとETCだけ。価格はFFが254万1000円、4WDが273万9000円で、通常ン十万の追加オプション代を考えると、むしろ安いといっても良いだろう。
2025年6月4日、野辺山にて

IMPRESSION 1

まだ乗り出してから200kmほど下道を走っただけで解らないところが沢山あり、詳しいIMPRESSIONはまだ出来ないが、感じたことだけ記してみよう。
1.当たり前だが、11年ぶりに乗る登録車は静かで乗り心地も良い。
2.29cm広くなった車幅には困惑したが、慣れるしか無い。
3.1.1t という車重はやはり重さを感じてしまう。
4.スポーツカーでは無く、どちらかというとロングツーリングセダンに近い。
5.装備が多いのは良いのだが、取説は5cm位ある分厚いもので、さらにナビ用に1cmのものが加わり、覚えるまで時間がかかりそうだ。
と、いうことで詳しいIMPRESSIONは1000kmを超え、高速道を走り、燃料を入れてからにしたい。

IMPRESSION 2

詳しいIMPRESSIONは1000kmを超えてから、と考えていたが、500kmを超え、85km/h以下ではあるが高速も走り、燃料も入れたので中間レポートを。
試乗コースは6月17日が湯の丸高原を越えて浅間一周ラウンド。18日は中部横断道を南下、清里から原村を目指して4次元コースをたどってから、茅野で給油、白樺湖を越えて佐久に戻る蓼科・八ヶ岳ラウンドコース。
17日は自宅から湯の丸高原まではナビをセットして向かったが、グーグル先生と違ってあらかじめ何種類かのコースから選択できるので、とくに大きな違和感は感じなかった。
峠の登りで速そうなマツダロードスターに道を譲り、あとは標準モードで山道を登るが、燃費優先なのかミッションがなかなか下に落ちないのでSPORTモードに入れる。
北軽井沢から峰の茶屋へ回り、軽井沢までマニュアルモードで下るが、これはなかなか面白かった。
18日は佐久中佐都ICから無料の中部横断道へ。ここで初めてACCを使用する。スティングレーはクルコンを起動するのに2操作必要だったが、フロンクスは1押しのみ。そして設定速度で巡航は当たり前だが加速、減速。そして、手は離せないがハンドル操作までやってくれるのを確認する。
清里大橋からナビ画面を見ながら原村を目指すが、この辺は迷路が多いので、ナビの助けを借りて「たてしな自由農園」に到着。休憩と買い物を終えて白樺湖越えで帰ろうと思ったが燃料が厳しくなってきたので念のため茅野市内のGSで燃料補給。燃費は・・・・

17km/L!

と、近隣への買い物や、山道ドライブの結果としては、まずまずの数字をたたき出したので一安心する。
白樺湖の手前から後に速そうなレガシィに付かれたので少し頑張って望月町手前までちょっとしたバトル。相手は200ps以上のスペックを持つターボモデルなので登りは苦しかったが、マニュアルモードを駆使しての下りのワインディングで引き離すのに成功する。
と、いうことでシェイクダウンしたての新車を、ちょっとハードに使ってしまったが、小パワーながらポテンシャルの高さは充分感じられた。燃費もカタログ通りかそれ以上が期待できそうだし、ACCを駆使しての長距離ドライブが今から楽しみなクルマであることを確信する。

6月17日、湯の丸高原にて撮影。レンゲツツジが満開だった。


納車から初ドライブまで

2025年6月2日、市内のスズキディーラー(スズキアリーナ佐久平)にて納車式を行う。



フロントビュー。SUVらしくラジエターグリルが高い。



リアビュー。777の一文字ブレーキライトが良い感じだね。



スモールを点灯するとこんな感じです



777が良いね!



前席はなかなかゴージャス。



ハンドル回りはスイッチだらけ。



パーキングブレーキスイッチも標準装備。



後部座席は普通だが、まあ後に人を乗せることはあまり無いので無問題。



全長4mなのでトランクはやや小さめ。



フロアカバーをめくると本来スペアタイヤが収まるスペースが出てくるのだが、パンク修理液とコンプレッサーのみで、ジャッキも無い。



余裕があるエンジンルームは2Lエンジンでも載りそうだね。



195/65/16サイズのグッドイヤーが標準で着いてきた。ちなみにMade in India だった。



6月4日、初ドライブは野辺山へ。いつもの野辺山開拓記念碑の前で記念撮影。フロンクスくん、これからよろしくね。


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