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第四章 子育て ねんねの時代 |
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赤ちゃんに対しての感情を表現する言葉は「かわいい」とか「大好き」「愛するわが子」いろいろあるけれど、私の思うところによると「いとしい」がピッタリ当てはまるのではないかと思う。とにかく理屈ぬきで「いとおしい」のである。その愛くるしいひとみも、低いおハナも、ちいちゃな手足もすべていとおしい。ましてや抱っこすると、ほのかに漂う何とも言えないミルクのような匂い。これがなんとも言えず幸せな気分にさせてくれる。こどもがこんなにも可愛いとは夢にも思わなかったよ。
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が!しかし、とにかく暑い!!あやかの誕生は真夏日である。病院に10日ほどいたときはクーラーが効いた個室だったので感じなかったが、いざ実家に戻ってみるとホントーに暑い!!いとおしいので抱っこはしたい、しかし暑い!!まるで真夏に湯たんぽを抱いているようなものだ。人様にはお見せできないが、おっぱいの時は上半身はだかになってあげていた。
お風呂に入れるのも大変だ。慣れない事だし、ふにゃふにゃしてるのでとっても怖い。おばあちゃんと二人がかりで汗だくになって入れていた。この年の7月は本当に暑い日が続いて、あせもだらけになりながらの育児だった。
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| 涼しくなるころはこの新米ママもやっと慣れてきて、お風呂もベビーバスではなく一緒のお風呂に入れられるようになった。おっぱいやミルクのあげ方も慣れてきた。最初は混合であげていたのだが、2ヶ月くらいになったら突然ミルクを嫌がるようになった。おしゃぶりも全然受け付けない。いろいろなメーカーのを試したがダメだった。その時はゴムの感触がいやなのかもしれないと思っていたのだが、後になって考えると、その頃のおっぱいの出に比べて、哺乳びんはミルクの出が悪いのでいやだったのではないかと思う。 |
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子どもが大きくなって子育て時代を終えた友人が言うには「今は赤ちゃんはミルクあげて寝かせときゃいいと思ってるママがいて、まったく話しかけしないから、言葉を覚えないサイレント・ベビーが増えている」のだそうだ。そこで「ママトイレに行って来るね」とか「のどかわいちゃったから、おちゃちゃ飲もうかな」とかちょっとしたことでもなるべく話しかけするようにしていたが、会話となるとそう長くは続かない。日中ふたりきりで部屋の中にいるとせいぜい「今日はおんも雨降ってるよ、買い物にいけないね〜」くらいで終わってしまう。
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そこで考えたのが「おうた」である。あやかを寝かせてる布団の横に添い寝して、顔を見ながら歌を歌っていた。思いつくまま童謡や昔なつかしいフォークソングなんかを、長いときは1時間くらいノンストップで歌っていた。それをあやかは大きい目を見開いてじっと聞いていた。(あやかの歌好きはこのせいかもしれないね)お風呂の時間も同様で、湯船にしずんでいる間に2曲。体を洗うときもその頃流行っていた「さかなさかなさかな〜さかなを食べると〜」というお魚天国の歌を「からだからだからだ〜からだを洗おう〜」の替え歌にして歌っていた。
ねんねの時代にあやかが聞かされたママの歌は、何百曲にも及ぶだろう・・・。 |
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